1. お薬の管理

SAFETY お薬の管理

社員インタビュー 仁坂 彩社員インタビュー 仁坂 彩

SCROLL

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防犯カメラの導入安全な投薬と信頼関係のために

薬局で日々の業務に対して、患者さんからクレームを受ける事があります。 主なクレームの内容は、「◯◯◯という薬が入って無い」や、「薬が△△錠足りなかった」などの種類や数の指摘がほとんどです。 記憶違いであるケースが多く、また、ジェネリック医薬品の普及により、同じ成分でも見た目が違う為に、間違えていると誤解してしまう方もいます。 トラブルを減らす為に、その都度患者さんとお互いにお薬の種類や数量を確認し合って渡すようにしたり、患者さんにサインをいただくなどの対策を行っていましたが、それでも円滑にいかないケースもありました。

そのような問題を解決する為に、2009年5月よりセコム(株)のHVRシステムを導入して、活用しています。コンビニや銀行などで使用している高精度の防犯カメラを投薬カウンターの上部天井に設置して、全ての投薬を撮影・録音する、といったものです。 投薬も、重なりを素早くずらして映したり、ひっくり返す等して数がしっかり映る様に気をつけています。 撮影したデータ画像は、2ヶ月分をハードディスクに保存しており、画像を確認したい時は、日報を確認して、投薬した日にちと時間を入力することで検索・閲覧が可能です。 設置時は、患者さんよりプライバシーについて問われるか心配でしたが、顔や体は映らないようにした為、気がついても指摘したり、トラブルになった事は一度もありません。 導入後は、その都度投薬時の様子が確認出来るようになったため、正確な返答が出来てお互いに納得して話が円滑に進むようになりました。 システム導入によって、薬剤師も気をつけて投薬する様になり、患者さんへの対応もスムーズになり、患者さんや、処方医との信頼関係も良くなったと感じます。 先程も触れましたが、高齢化も加速し、処方内容も複雑になり、より一層患者さんからのクレームが増える事が予想されます。このシステムがある事で、トラブルにも迅速に対応出来て、安心して仕事を進められると感じます。

INTERVIEW01 仁坂 彩 NISAKA AYA

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お薬手帳カバーの作成健康を守るお薬手帳を忘れないために

お薬手帳は1999年に、厚生省と社団法人(当時)日本薬剤師会が、全国7都市でモデル事業を実施したことからはじまり、2000年に、保険薬局は、お薬手帳を希望者に発行し、調剤結果を記入することを希望する方から、薬剤情報提供料を算定出来るようになりました。 2011年3月に発生した東日本大震災では、地震及び津波の被害により、病院、診療所、歯科医院、薬局などの施設及びカルテ、薬歴簿の崩壊、消失などの大きな被害を受けたが、お薬手帳の活用により、医療及び医薬品がスムーズかつ適切に供給される場面が多く見受けられたそうです。 そのような経緯もあり、2012年4月より薬剤情報提供料は廃止、薬剤服用歴管理指導料に組み込まれ、医療機関に行く時は、お薬手帳を持って行くことになっています。

薬局では、お薬手帳を見て、薬の重複、よくない飲み合わせや、同じ薬による副作用の再発の防止等を確認、病院でも他院で服用している薬の飲み合わせ等を確認します。 薬が処方された場合、その日に処方された薬の内容等をシールで貼らせていただきます。 もしも患者さんが手帳を忘れてしまった場合、シールをお渡ししてご自身で貼ってもらうのですが、前述の内容等を確認しながら貼るのが本来の目的のため、わたしたちの薬局では、出来るだけ忘れないで持ってきていただけるようカバーを付けてお渡ししています。 このカバーには、小さな4つのポケットと、大きなポケットが1つ付いています。 小さなポケットには、保険証の他、いくつかの医療機関にかかられている方は、数の増えてしまった診察券を収納でき、大きなポケットにはお年寄りやお子様等の受給者証を収納できます。カバーをすることで、手帳の汚れ、傷みも防ぐことができます。 これを活用していただくことにより、医療機関に行く時に必要なものを1つにまとめることができ、これからお薬手帳を医療機関に忘れずにお持ちいただけるように、薬局ごとに手帳を作ってしまわれる事のないように(1冊の手帳をどこの医療機関にいく時にも持って行ってもらうのが本来の使い方です。)と思い、このカバーを作成しました。